施工までのストーリー
農業を営むお施主様とのご縁から始まった、住まいの建て替えです。おひとりでの暮らしを、自分のペースで楽しみたい。そのご希望に合わせて、コンパクトな平屋を計画しました。暮らしの中心に据えたのは、ダイニングテーブルの代わりとなるカウンターです。食事も、お茶の時間も、ここが毎日の定位置になります。歳を重ねても無理なく暮らし続けられるように、間取りも温熱環境も、これから先の毎日を見据えて設計した一棟です。
設計のポイント
食事は、カウンターで
ダイニングテーブルは置かず、食事はカウンターでというご希望でした。カウンターを囲むようにキッチンとカップボードを配置し、調理から食事、片付けまでが数歩で完結します。コンパクトな家だからこそ、動きの短さがそのまま暮らしやすさになります。
玄関横に、仏間を兼ねた客間を
LDKは、ご自身がくつろぐためのプライベートな空間と割り切りました。その代わり、玄関横に仏間を兼ねた客間を設けています。急な来客があっても、暮らしの場に通すことなく、きちんとお迎えできる間取りです。
エアコン1台で、家じゅうの温度を整える
高気密・高断熱の性能に、家全体の空気の流れを考えた換気計画を組み合わせました。冷暖房の効率が上がり、エアコン1台で部屋ごとの温度差の少ない住まいになっています。この温度差の少なさは、歳を重ねてからの体への負担の軽さにもつながります。
こだわりの部分
カップボードは、家具のように
カウンターを囲むカップボードは、収納としてだけでなく、家具としても使えるように設計しました。リビングから常に目に入る場所だからこそ、置き家具のように空間へ馴染む佇まいを目指しています。
性能は、施工の確かさで支える
エアコン1台で家じゅうの温度が整うのは、断熱材の充填や気密の処理を、現場でひとつずつ確かめながら進めた結果です。図面の数値どおりの性能を出すことこそ、大工の仕事だと考えています。
概要
所在地:見附市
施工種別:新築
構造/工法:在来木造工法/平家
間取り:2LDK
主な素材:越後杉ほか
竣工年:2026年